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2008年12月30日

社内某プロジェクトにおけるプロジェクト運営の質とメンバー技量の相互浸透

社内の某プロジェクトでは1か月ごとの社内デモをマイルストーンとして、1か月を単位とした改善活動を行っている。チームのメンバーは若手中心で、決して経験豊かとは言えないが、この改善活動がプロジェクト運営の質とメンバーの技量を向上させている。プロジェクト運営の改善活動によってプロジェクト運営の質が向上し、さらに改善されたプロジェクト運営がメンバーの質を上げ、技量の向上したメンバーがさらなる高みでプロジェクト運営の質的向上を提案する……。まさに、相互浸透によるプロジェクトとメンバーのらせん状の発展である。

たとえ未経験であったとしても、メンバーはプロジェクトとともに成長し、プロジェクトが終わった時に「プロジェクトを遂行できる技量」が身に付く。そのためにも、

  • 適切なマイルストーンの設定
  • レトロスペクティブ(振り返り)と、改善アクション
は重要である。特に後者については、以前バス氏(認定スクラムマスター)に社内のプロジェクト体制をレビューしてもらった時にもらったアドバイスが大いに役立っている。それは、アクションを1つか2つに絞り込むことである。たくさん改善項目をあげても全部できないし、できなかったときにやる気をそぐ。また、本当に大切なアクションが何であるかを曖昧にしてしまう。それよりは本当に大切なアクション1つ(ないし2つ)だけをメンバー共通の改善アクションとして掲げ、それを確実に達成することのほうが有意義である。

なお、会社全体に目を向ければ、「社員の技量が足りない」と嘆く前に、適切なBHAGを設定すべきだろう。基礎体力のある社員であれば、BHAGの設定によってプロジェクトと共に成長する。そのためにも、技術者としては最低限の土台(論理能力、数理能力、プログラミングの基礎能力)をもった人材を採用だと思う(当り前か)。でないとせっかくの改善活動も遅々として進まない。

それにしても、このような改善活動を円滑にするのは知識が豊かで高い品質意識を持ったメンバーの存在である。改善活動自体はどのようなチームにとっても価値をもたらすが、高い品質意識を持ったメンバーが一人いるだけで、改善速度は大幅に加速する。その意味で、私は社内のK氏には感謝をしている。彼にしてみれば、現在のチーム運営体制も貧弱そのものであろうが、メンバーとプロジェクトが一緒になって発展していかなくては意味がないので、皆で改善を推し進めていこう。

BHAG とは

ビジョナリー・カンパニーで提唱されている概念で、組織の飛躍的な発展を引き出す大きな目標。「Big Hairy Audacious Goals」の略。誰にとっても明確で、努力を積み重ねれば手が届き、その実現によって大きな効用をもたらすものでなくてはならない。

10年以上前の古い書籍ですが、「ビジョナリーカンパニー」はとってもお勧めです。わが社でも、マネジメント層の教科書として採用したことがありました。BHAG 以外にも、組織にとって重要な概念が説得力のある分析資料とともに紹介されています。

レトロスペクティブとは

ひらたく言えば、振り返りのこと。先ほど例として挙げたチームでは、月1のデモのあとに1ヶ月間の振り返りをして良い点・悪い点を洗い出し、さらに改善するためのアクションを議論して、優先順位をつけて次の1か月に取り組むアクションを絞りこんでいる。

このフローを整理すると、

  • 場を設定する : これからの議論を円滑にするための導入
  • データを収集する
  • アイデアを出す
  • 何をすべきか決定する
  • レトロスペクティブを終了する : レトロスペクティブ自体に対するFB
となるのですが、「アジャイルレトロスペクティブズ」という書籍では各ステップで行うアクティビティ(アイデアの出し方とか、シール投票によるアクションの絞り込みとか…)を50パターンくらい、具体的に提示してくれていてとてもお勧めです。(この書籍もバス氏のご紹介でした。)


タグ:改善活動
posted by junya at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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